仲間内で…ラグビーを撮影するのに
『流し撮り』は有りか無しか…
という話しになることがあります。

基本的には『無し』なのですが
撮り手としてはたまにはこういった
遊びもしたくなるのです。。

それではなぜ『無し』なのかと言いますと
〈撮れ高〉を基準に考えていると無しという結論です。
『スポーツ写真』には芸術と記録という側面があり
芸術としてのスポーツ写真であれば流し撮りも有りですが
記録としては無しです。
どれだけ設定をしても100%顔だけはハッキリと写り
身体や背景を流す…という撮り方ができる訳ではありません。
逆に瞬間を止める写真は機材と設定さえ良ければ
確実にピントの合ってる写真が撮れます。

そう『撮り損じ』こそ最大のミスになるので
確実に撮り収める為には冒険はできません。

しかしオリンピックなどの国際大会において流し撮りなどの芸術性の高い写真を撮る方もいます。
これはチームで撮影しているので行えるのです。
確実に選手が止まってる写真を狙う担当。
構図や手法を工夫した写真を狙う担当などなど
同じ会社の複数のフォトグラファーが様々な撮り方をしています。

ワンオペ撮影の場合はなかなか難しいですが…
難しいからこそチャレンジしたくなるのも事実。

その為には自腹でチケットを買い
他のお客さんの邪魔にならないよう客席の隅っこで
ひたすらシャッターを切りながら腕を磨いたりしてます。

リーグワンの客席で腕を磨き
大学、高校の試合でその成果を発揮する。
学生時代の想い出の写真が
少しでもカッコいい写真として残せるように。。